
オッ!一見、アングラーのようなポーズで写真に収まっているのは、本誌でもお馴染みの大谷さんではないか!?いいタイミングで与那国におられたわけだが、ご本人の釣果は?(写真:中島勝治)
5月26日、本誌『BIGGAME』(#029)でもお馴染みの、《暁丸》の尾野文建船長が497.8s(1097ポンド)の見事なクロカジキをキャッチされた。
ロッド&リールによるスポーツアングリングではないものの、たった1人での、まさに漁師の本懐を見せてくれたわけである。
5月26日、その日のメカジキ漁を終えて、2本のルアーを流しながら港に向かっていた尾野船長が、久部良の灯台を間近に見ながら潮目に入ったのが午後6時半頃…。その数分後、メカジキ漁の帰路、ルアーを流し出してから1時間20分程で、このグランダーとの邂逅を果たしたわけである。
450メートルほど一気に持って行かれ、カジキは尾鰭を海面すれすれに出しながらの重心の低いジャンプを一度だけ見せてくれたが、その時はさほどの大きさとは思わなかったようだ。しかし45分ほどで舷側に寄せたカジキを見て、その大きさに背筋がこわばる感じがしたと言う。
午後7時過ぎに取り込み、10分で久部良港に入った。
カジキは、それまでの尾野船長の最大記録270sをはるかに凌ぐ497.8sであった。
電話で話した尾野船長は相変わらず謙虚で、何の気負いも無く、久部良の夕日を眺めながら微かな潮騒に耳をそばだてるような至福のひと時であった。

写真のブレ加減がグランダーの大きさを更に増幅させてくれる。さすが中島さん!

このルアー、なんだか分かりますよね?