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なんたる奇跡!

2012|11|24
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ロンピンにて218尾のT&R。して、その内の1尾とは運命の再会!

今日はこの夏以来、ずっと塩漬けになっていた原稿を恐る恐るつまみ出している。
すっかり良い塩按配になっているものもあれば、醗酵し過ぎて「鮒のなれずし」のような強烈な匂いを立ち昇らせているものもある。旬を外してしまったものはまた別の料理法も考えねばならず、それはそれで楽しいものの、大変な作業である。取材したばかりの素材を、料理もせずに活きの良さだけで売るのとは大違いである。

そう言えばこのブログでも度々紹介している9ビルフィッシャー高橋一郎は、今頃は博多に居るはず…。そうなればこれまた本誌でも度々紹介した福岡の金子さんたちと一杯やっているに違いないと、いつぞやの博多の夜を懐かしく思ったりする。

それにしても今年、高橋さんは奇跡的なカジキとの巡り合わせを体験している。
マレーシアのロンピンで、9月23日から10月29日までのセイルフィッシングで彼は218尾のセイルフィッシュをT&Rし、なんとそのうちの1尾は去年の9月28日に自身がタグを打ったものであった。
「あ〜ら、お兄さんお久しぶり!」とカジキも思っただろうか、両者にとってこれは奇跡的な運命の邂逅であるに違いないのだが、マレーシアのけだるい空気の下、一郎大兄のにやけた顔を見るとどうも劇的な心理描写には至らないのである。
短編の名手、サマセット・モームが、物憂げな南の島のけだるさの中で一郎とカジキの、運命の出会いを描けば如何なる作品になるのであろうか…。

高橋一郎と、玄界灘で312.1sのシロカジキを記録した金子元さん、それに玄界灘の若きパイオニア、新ちゃん達が今頃、鍋を囲みながらカジキ談義に花を咲かせているに違いない。
あ〜ぁ、羨ましい!

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さすがにこれだけ釣れると、ある種の苦行でもある…

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ゆら〜りゆらりと「ねえアンタ、またね!」

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再捕したカジキには、一年前に一郎本人が打ったタグが!
posted by biggame at 17:55 | 日記