
長い沈思黙考を経て、再び軽薄な娑婆に戻る…
8月からのお勤めを終えて、やっと娑婆に出てきた感じである。
昨日は「串本ロイヤルホテル」でマグロ養殖の国際シンポジウムが開催されたので、久方ぶりでアカデミズムの場に足を踏み入れることができた。
串本町の研究施設で2002年に成功したマグロの「完全養殖」でその名を馳せた近畿大学水産研究所は、国際的に卓越した研究拠点の形成を支援する文部科学省の「グローバルCOEプログラム」に選ばれている。
串本のカジキ釣り大会(JBTK)の表彰式会場ともなるフロアに、この度は内外の研究者や漁業・商社関係者ら約300人が集い、養殖マグロの飼育技術や海外の研究動向に耳を傾けた。米国やオーストラリア、ドイツの研究者からは、日本以外でもマグロ養殖の技術開発が進んでいることなどが紹介された。
JBTKの表彰式とは打って変わった雰囲気の会場で、いつかはカジキの国際シンポジウムが開かれればと願った次第である。

米国におけるクロマグロ養殖の可能性と将来について語るDr.Gina L.SHAMSHAK女史